
このたび、社団法人熊本県鍼灸マッサージ師会会長に就任いたしました。私自身この会長職に身をおくことは全く想像もしていなかったのです。しかし、現実、会長になった以上精いっぱい務めさせて頂きます。又、歴代会長により築き上げられた本会を、展望ある将来へと進めていきたいと考えます。
さて、我々業界のみならず社会全体が多方面にわたって低迷し、行き先の見えない暗やみをさまよっています。また一方では、追い討ちをかけるように、規制緩和という名の下に、医療界のみならず自由競争が激化しつつあります。たとえば、整体などと称する行為が世の中に拡大しており、今後もこのような形態を持った行為が益々増えてくると思われます。現行法においては、無資格行為を取り締まろうとしても困難であり、これといった解決策も見えないのが現状であります。
>今後、東洋医学をよい方向に導くためには如何にPRし、我々自身が、学術・技術はもちろんのこと、信頼を得られ続けられるかが課題になるかと思います。医薬分業があるように医療分業があってもよいのでは・・・。
そのためにも我々業界が一本化し、社会的にも明瞭でわかりやすい団体でなければならないし、又、この業界へ入会する人に対し、学・技術の教育、実習並びに実務・経営をシステム化し、入会するメリットがあることを知らしめる必要があるのではないか。
最後になりましたが、東洋医学が今後も国民医療の一翼を担える存在であるよう、微力ながら一生懸命努力して参りますので、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
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